左右田喜一郎における「文化主義の論理」と新カント派社会主義

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  • ソウダ キイチロウ ニオケル ブンカ シュギ ノ ロンリ ト シンカントハ シャカイ シュギ
  • Kiichiro SODA's "The logic of culturalism" and neoKantian socialism.

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本稿の目的は、大正期の哲学者左右田喜一郎における「文化主義」の思想的意義と、それにドイツの法哲学者G・ラードブルフらによる「新カント派社会主義」が如何なる影響を与えたか究明することにある。「天才主義」を背景に徹底した「個人主義」の立場をとる左右田が、なぜ新カント派社会主義を(批判的にとはいえ)取り入れたのか。この点に注目しつつ、近代日本における「個の確立」という課題に取り組んだ左右田の思想的営為を追求した。左右田や桑木厳翼ら文化主義者によって提示された「文化国家」の概念は、第二次世界大戦後においても受け継がれたのか。本稿は、こうした戦前・戦後の思想的なつながりを検討する上での前提的作業でもある。

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  • 大東法政論集

    大東法政論集 28 63-77, 2019-03-31

    大東文化大学大学院法学研究科

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