フルオープンハウスを利用したミズナ・葉ネギの高温対策

書誌事項

タイトル別名
  • Roll-up roof greenhouse, a measure against an influence of high temperature on the growth of mizuna (Brassica rapa L.) and welsh onion (Allium fistulosum L.)
  • フルオープンハウス オ リヨウ シタ ミズナ ・ ハ ネギ ノ コウオン タイサク

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説明

天井部フィルムを解放できるフルオープンハウスは、夏季を中心にハウス内気温を下げることができる。そこで既存パイプハウスの活用を前提としたフルオープンハウスへの改造および既存の遮熱資材被覆等の高温対策について、ハウス内環境の比較を行った。近年、夏季に生産量が低下するミズナ及び葉ネギの生育に及ぼす影響を確認した。フルオープンハウスの天井フィルムの下に0.8mm目の防虫ネットを展張することで、防虫効果を維持しながら、遮熱資材被覆と比べて照度は高く、気温の上昇を抑制することが可能であった。ミズナでは猛暑年の2013年8月、寡日照年の2014年9月に増収し、葉ネギでは品種間差があるものの3年間でいずれの年も増収した。また、面積3.6aのハウスをフルオープン化し、夏季にミズナを2回栽培する条件で経営評価を行ったところ、年に72,000円/3.6aの所得向上が見込まれた。

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