Causes and measures for wilting of shoots of the 'Shine Muscat' grape vines

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  • ブドウ‘シャインマスカット’における新梢萎凋(芽萎え)症状の発生要因と対策
  • ブドウ'シャインマスカット'ニ オケル シン ショウイチョウ(メ ナエ)ショウジョウ ノ ハッセイ ヨウイン ト タイサク

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ブドウ‘シャインマスカット’において,生育初期に新梢が突然萎凋する症状の発生実態を調査した。多発生園のハウス内温度は,10時以降5℃前後少発生園より高く推移し,13~14時に35℃を超えた。ハウス内相対湿度は温度と逆に多発生園で低く,10~15時には19~29%で推移した。両園における同時刻の平均飽差は,少発生園の17.2g・m-3に対し,多発生園は28.1g・m-3と極めて高い値であった。多発生園では少発生園と比較し,明らかに高温乾燥条件で推移していた。新梢萎凋症状の発生は,15~16節間の長径が12mm以上でひび割れた延長枝を,長く(芽数を多く)残してせん定した場合,新梢の発芽が短梢部分より遅れ,さらに延長枝中の発芽のばらつきが大きくなることにより,発芽の遅れた新梢が萎凋症状を発生しやすいことが明らかとなった。養液土耕栽培の若樹齢園における窒素施肥量及び副梢管理(夏秋季のせん定)方法による影響を調査した結果,窒素施肥過多と副梢管理不足により,延長枝や翌年の結果母枝となる新梢の過度な肥大生長と,基部径のばらつきを招いた。新梢萎凋症状の発生率は,延長枝と短梢せん定部分との生育差が大きく,延長枝の発芽が遅れるほど有意に高まることから,延長枝のみにシアナミド剤処理して短梢部分より早く発芽させることで,新梢萎凋症状の発生を抑制できる可能性が示唆された。

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