生活綴方における対話の教育の系譜--平野婦美子著『綴る生活の指導法』の検討

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タイトル別名
  • A dialogical approach to the writing of daily life(Seikatsu-tuzurikata): Hirano Fumiko's method for teaching Seikatsu-tsuzurikata
  • セイカツ ツズリカタ ニ オケル タイワ ノ キョウイク ノ ケイフ ヒラノ フミコ チョ ツズル セイカツ ノ シドウホウ ノ ケントウ
  • A dialogical approach to the writing of daily life(Seikatsu-tuzurikata): Hirano Fumiko's method for teaching Seikatsu-tsuzurikata

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説明

本稿では、平野婦美子の著書として出版された『綴る生活の指導法』の成立過程をたどることによって以下のことを明らかにした。『綴る生活の指導法』は平野と国分の共著である。その協同を可能にした二人の共通点は、宛先をもつ綴方を想定している点、すなわち書字を対話の媒体として位置づけている点にあった。しかし二人の綴方教育には違いもある。国分が抽象化された対話を想定し「万人」に通用する表現技術の指導を企図していたのに対して、平野の対話はあくまでも教室の具体的な人間関係の中に埋め込まれていた。

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