<実践報告>日本語学習者のディスカッション運営力を高める振り返りの試み

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書誌事項

タイトル別名
  • <Educational Practice Report>Guided Reflection to Enhance Discussion Leader Effectiveness in a Japanese as a Foreign Language Environment
  • 日本語学習者のディスカッション運営力を高める振り返りの試み
  • ニホンゴ ガクシュウシャ ノ ディスカッション ウンエイリョク オ タカメル フリカエリ ノ ココロミ

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説明

本実践報告の目的は、ディスカッション運営力向上を目的とした振り返り活動を通した学習者の学びのプロセスを明らかにすることである。本授業は、米国の大学の上級日本語コースで15週間に渡り行われた。振り返りの深まりが顕著であった学習者1名を抽出し、発話機能によってラベリングしたディスカッションの文字化資料と振り返りシートを、ディスカッション運営の構成と学習者の気づきに焦点を当て分析した。その結果、学習者が教師のフィードバックや他の学習者の運営を新たな視点として取り入れ、自己モニタリング能力を高めていったことが明らかになった。その高まりと共に、ディスカッション運営の抽象的概念化が行われ、ディスカッションでの対話は重層化した。更に、この経験から、学習者が自己効力感を得たことが明らかになった。本研究からは、ディスカッションの運営力を高めるためには、学習者がパフォーマンスと振り返りを重ね、気づきが概念化され、それを次の場面で試みて成功体験が得られる仕組みが重要であることが示唆される。

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