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説明
上腕骨骨幹部骨折の内固定方法には様々あるが,開放骨折や多発外傷や小侵襲を要する症例にはエンダー法が極めて有用である.しかし一般的なエンダー法では,遠位骨片が小さい場合の固定性は十分とは言えない.筆者は遠位骨片が小さい上腕骨骨幹部骨折に対して,上腕骨内上顆および外顆からエンダー釘を刺入して遠位骨片の固定性を向上させるとともに,エンダー釘の尾部をネジ止めして釘のdistal migration を防止した.この方法で2例の上腕骨骨幹部骨折を治療した.1例は19歳男性の骨幹部粉砕骨折であり,遠位骨片は小さかった.もう1例は32歳女性でGustilo 分類grade_の開放骨折であった.ともに小侵襲手術で特にトラブルなく骨癒合が得られた.今回示した方法は適応は狭いが,エンダー法が望ましい症例で遠位骨片が小さい場合には,極めて有効な手技と考える.
収録刊行物
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- 北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association
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北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association 21 76-79, 2005-03-31
北海道整形外科外傷研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050846638327280000
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- NII論文ID
- 120006788166
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- ISSN
- 09146083
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles