JR北海道の「経営問題」に関する一考察

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タイトル別名
  • JR ホッカイドウ ノ 「 ケイエイ モンダイ 」 ニ カンスル イチ コウサツ
  • A Study on "Management Problem" of JR Hokkaido

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抄録

JR北海道が単独で維持困難な路線を公表してから、北海道内では様々な議論が出ているが抜本的な解決策には至っていない。それは、北海道内で強く主張されるJR北海道の経営努力不足という意見が実態に即していないためである。旧国鉄の分割民営化の経緯やその後の国によるJR北海道支援の取り組み、JR北海道自身の経営判断等を考え合わせると、今回のJR北海道の経営問題は回避できなかったと考えられる。JR北海道自身では増収の見込みも費用削減の方策もほとんどない以上、これら路線の存廃問題を解決できるのは地方自治体しかない。その意味で、JR北海道の「経営問題」は、実は北海道全体の経営問題であり、JR北海道にできる抜本的な経営努力の余地はほとんど残っていないと推察される。

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