精神保健論の授業にポートフォリオを導入した学習成果の検討

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タイトル別名
  • セイシン ホケンロン ノ ジュギョウ ニ ポートフォリオ オ ドウニュウ シタ ガクシュウ セイカ ノ ケントウ
  • Examination of the Learning Effects of Portfolios Adopted to a Mental Health Theory Course

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抄録

本研究の目的は精神保健論の授業に導入したポートフォリオ(以下、PF)の学習成果の検討である。対象は2010 年度前期2 年次で同科目を履修した学生のうち、研究協力に文書同意が得られた30 名であった。データ収集方法は、科目終了時に作成した「自己成長報告書」の授業を通して成長したと思う内容、PF の中で最も価値がある資料とその理由で、質的に分析した。結果は有効回答26 名であった。授業を通して成長したと思う学習成果は、“知識・理解”6 カテゴリー、“思考・技能・実践”11 カテゴリー、“態度・志向性”6 カテゴリーであった。PF の中で最も価値がある資料の上位は、《身近な人のメンタルヘルスの向上の提案書》8 件、《日々の授業記録》7 件、《プロセスレコード》5 件であった。 これらは、PF の6 つの価値のうち「コンピテンシー(行動化を伴う能力)の育成と評価に役立つ」、「『成長』の可視化ができる」、「『思考パターン』が理解できる」に該当した。

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