TPとDP、及びCPとPPの構造的平行性

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  • TP ト DP、 オヨビ CP ト PP ノ コウゾウテキ ヘイコウセイ
  • The Structural Parallelism between TP and DP, & CP and PP

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本稿はアメリカの言語学者Noam Chomsky(1928-)の生成文法理論に基づき、TP(時制句)とDP(決定詞句)、及びCP(補文標識句)とPP(前置詞句)の構造的平行性について論じるものである。第1章では「助動詞と不定詞のtoとの平行性」について考察する。その結果、助動詞と不定詞のtoがT(時制)という同一の範疇に属するという両者の共通点と、助動詞は時制の影響を受けて形を変化させるが、不定詞のtoは形を変化させることはないという両者の相違点が理解できる。第2章では「TPとDPの構造的平行性」について考察する。その結果、TPとDPの構造的平行性に関する先行研究の問題点、それに対する筆者による分析方法と3つの経験的証拠が理解できる。第3章では「CPとPPの構造的平行性」について考察する。その結果、TPの拡大投射がCP(あるいはConjP)で、DPの拡大投射がPPであり、TPとDPが構造的に平行しているのと同様、CP(あるいはConjP)とPPも構造的に平行している、ということが理解できる。

Journal

  • 自然・人間・社会

    自然・人間・社会 67 1-31, 2019-07

    関東学院大学経済学部・経営学部教養学会

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