経過中胆汁性胸膜炎をきたした、切除不能肝門部胆管癌の一例

Bibliographic Information

Other Title
  • A case of bile pleuritis in a patient with unresectable hilar cholangiocarcinoma

Description

症例80歳男性、主訴は黄疸。高血圧にて近医通院中に黄疸を指摘され、精査加療目的に2005年4月12日当院消化器科入院となった。入院時検査所見で肝胆道系酵素の上昇、CTで肝内胆管の拡張と肝門部胆管に腫瘤像を認めた。PTCDを施行し、胆汁細胞診の結果陽性、肝門部胆管癌と診断。原病の進展等から手術適応なしと判断し、PTCDチューブ留置のまま退院とした。外来にて経過観察していたが、8月2日胆汁排出不良となりPTCDチューブ交換施行。翌日呼吸困難と発熱が出現し、2回目の入院となった。入院時、意識レベルの低下と、胸腹部X線で右側胸水貯留、PTCDチューブの逸脱を認め、チューブ逸脱に伴う胆汁性胸膜炎と判断。チューブの再挿入と全身管理を行ったところ症状改善。しかし原病の進展に伴って11月16日死亡された。チューブトラブルにより胆汁性胸膜炎を起こしたが、適切な処置により改善が得られた。

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