トウモロコシのアワノメイガとオオタバコガに対するタマゴバチ類の寄生状況および被害抑制への影響

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the effectiveness of Trichogramma egg parasitism against the sweet corn pests Ostrinia furnacalis and Helicoverpa armigera
  • トウモロコシ ノ アワノメイガ ト オオタバコガ ニ タイスル タマゴバチルイ ノ キセイ ジョウキョウ オヨビ ヒガイ ヨクセイ エ ノ エイキョウ

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抄録

トウモロコシのアワノメイガおよびオオタバコガ卵に寄生するタマゴバチ類の寄生状況を調査したところ,アワノメイガ卵塊への寄生は産卵が多くなる8月以降に急増し,同時期にオオタバコガ卵への寄生率も高まった。両害虫に同じタマゴバチ種が寄生していると考えられた。6月中旬播種トウモロコシにおいて,タマゴバチ類の発生をネオニコチノイド系殺虫剤散布で抑制した区(抑制区)としない区(保護区)を設けてアワノメイガとオオタバコガの収穫時雌穂被害を比較したところ,アワノメイガ被害は抑制区と保護区で変わらなかったが,オオタバコガ被害は保護区に比べ抑制区で倍増した。タマゴバチ類は両害虫の発生を抑えているものの,アワノメイガの被害は抑制せず,オオタバコガの被害抑制には関与していることがわかった。

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