1950年代半ばにおける「学生担当職」の担い手に関する一考察

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Academic and Non-Academic University Staff of Student Affairs during the Early Period of Post-War Japan: Focusing on the Staffing and In-Service Training in the Mid-1950s
  • 1950年代半ばにおける「学生担当職」の担い手に関する一考察―「学生部」の教職員構成と研修事例に着目して―
  • 1950ネンダイ ナカバ ニ オケル 「 ガクセイ タントウショク 」 ノ ニナイテ ニ カンスル イチ コウサツ : 「 ガクセイブ 」 ノ キョウショクイン コウセイ ト ケンシュウ ジレイ ニ チャクモク シテ
  • ―「学生部」の教職員構成と研修事例に着目して―

この論文をさがす

抄録

<p>本稿の目的は,「学生担当職」の担い手の実態と役割,必要な資質・能力を歴史的に考える上で,そのルーツを考察することである。具体的には,1950年代半ばの「学生部職員名簿」に基づき,実態,資質・能力の諸相を明らかにする。更に,「第3回研修」を事例に,そこで参画していた「学生担当職」が,その後各大学で「厚生補導」の要職に就いていった可能性に言及した。本稿の知見を整理すれば,以下の3点である。第1に,「学生担当職」は,教員,事務職員の双方が「学生部」という組織を乗りあいにして業務を担っていた。第2に,教育的かつ実践的な資質・能力が求められていた。第3に,全国規模の研修では教員,事務職員の双方が「講師」や「助言者」を担当していた。しかし,教員,事務職員の双方がどのように協働しながら各大学で「厚生補導」を普及・推進させていくのか,という現代に至る学生支援の課題は,既に1950年代半ばに析出されていた。</p>

収録刊行物

  • 大学評価・学位研究

    大学評価・学位研究 21 (0), 1-17, 2020-03-01

    独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構(旧 大学評価・学位授与機構)

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ