カント『教育学講義』における「人間性」と「人格性」について

書誌事項

タイトル別名
  • カント 『 キョウイクガク コウギ 』 ニ オケル 「 ニンゲンセイ 」 ト 「 ジンカクセイ 」 ニ ツイテ
  • On ‘Human Nature’ and ‘Personal Character’ in Kant’s On Pedagogy

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説明

「人間性」はカントの教育論において中心的な役割を果たしている。カントは『教育学講義』において次のように言う。「人間とは教育されねばならない唯一の被造物である。……人間は教育によってはじめて人間になることができる。」さらに「教育の背後には人間性(Menschheit)の完成という偉大な秘密が潜んでいる」と述べ,教育を人間性との関係で論じていく。だが,同時に「人格性」の意義も強調し,「実践的教育は人格性(Pers?nlichkeit)のための教育である」と言う。カントが目指す教育は「人間性」なのか,それとも「人格性」なのか,その点を本稿で明らかにしたい。

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