CTで術前診断し完全腹腔鏡下に手術を施行しえた魚骨による小腸穿孔の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF SMALL BOWEL PERFORATION CAUSED BY A FISH BONE SAFELY OPERATED UNDER LAPAROSCOPY
  • CT デ ジュツゼン シンダン シ カンゼン フククウキョウ カ ニ シュジュツ オ シコウ シエタ ギョコツ ニ ヨル ショウチョウ センコウ ノ 1レイ

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抄録

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症例は73歳,男性.右下腹部痛を主訴に受診.右下腹部に圧痛を認めたが,腹膜刺激症状は認めなかった.腹部CTにて小腸を貫通する40 mm大の魚骨と思われる異物を認めた.問診にて受診1週間前にイサキの煮付けを食したことが判明し,魚骨による小腸穿孔の診断で緊急手術を施行した.腹腔鏡下に検索すると魚骨が小腸壁を穿通しており,魚骨を摘出し,穿孔部は体腔内結紮にて縫合閉鎖した.術後経過は良好で術後5日目に退院となった.今回,我々はCTで術前に診断し,完全腹腔鏡下に手術を施行しえた魚骨による小腸穿孔の1例を経験したので報告する.

収録刊行物

  • 三重医学

    三重医学 63 (1-4), 1-4, 2020-03-25

    三重大学医学部

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