観光地域振興における博物館の役割と担い手

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タイトル別名
  • カンコウ チイキ シンコウ ニ オケル ハクブツカン ノ ヤクワリ ト ニナイテ
  • A study on the role of public museum and staffs for tourism promotion

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抄録

観光政策と文化政策の双方から観光振興における博物館の役割が期待される一方,財源的な問題から公立博物館の運営の見直しが求められるようになっている。本研究は,観光振興に対して公立の博物館の持つリソースが活かされるための基礎的な知見を得ることを目的とし,関連する政策・制度,地域側の活用状況と博物館の事業の実態を調査し,観光振興において博物館に期待される役割との対応実態を明らかにする。観光振興に博物館が期待される役割として「観光施設としての充足」「集客・広報活動」「地域の文化資源のアーカイブと提供」「観光商品の開発」「観光人材の育成」「地域の文化拠点」が挙げられた。この実現には,学芸員が調査研究やパブリック・プログラムの能力を持って地域と主体的に関わること,これを支える博物館に関する知識とマネジメントの経験を持った人材及び体制が求められる。

収録刊行物

  • 観光科学研究

    観光科学研究 (13), 13-21, 2020-03-15

    首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域

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