媒介虫ヒメトビウンカのイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率が高い条件下におけるピメトロジン粒剤の育苗箱施用処理によるイネ縞葉枯病の防除効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of controlling rice stripe disease and its virus vector insect, Laodelphax striatellus (Fall?n) by seedling box treatment with pymetrozine granules under high infection pressure
  • バイカイチュウ ヒメトビウンカ ノ イネジマ ハガレ ウイルスホドクムシリツ ガ タカイ ジョウケン カ ニ オケル ピメトロジンリュウザイ ノ イクビョウバコシヨウ ショリ ニ ヨル イネジマ ハガレビョウ ノ ボウジョ コウカ

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抄録

イネ縞葉枯病はイネ縞葉枯ウイルス(RSV)によって引き起こされるウイルス病で,2000年代以降,福岡県内のいくつかの地域で発生が増加していた。これに加えて,本病の媒介虫ヒメトビウンカの主要な殺虫剤成分であるイミダクロプリドやフィプロニルに対して感受性低下を示す個体群が福岡県内で確認されるようになった。このため,ヒメトビウンカのRSV保毒虫率が高い地域の圃場で,ピメトロジン粒剤の育苗箱施用処理によるヒメトビウンカの密度抑制効果とイネ縞葉枯病の発病抑制効果を検討した。2か年の試験の結果,ピメトロジン粒剤の育苗箱施用処理はフィプロニル粒剤の育苗箱施用処理と比較してヒメトビウンカに対する高い密度抑制効果とイネ縞葉枯病に対する高い発病抑制効果を示した。このことから,ピメトロジン粒剤の育苗箱施用処理はRSV保毒虫率が高い条件下においてもイネ縞葉枯病に対する有効な防除対策になると考えられた。

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