横浜市における公園管理―舞岡公園における市民と行政の連携・協働―

書誌事項

タイトル別名
  • ヨコハマシ ニ オケル コウエン カンリ : マイ オカ コウエン ニ オケル シミン ト ギョウセイ ノ レンケイ ・ キョウドウ
  • Park Management in Yokohama City: A Case Study of Maioka Park

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説明

本稿の目的は,舞岡公園の公園管理において市民がどのように公益性を確保しようとしてきたのかを,行政(横浜市)との連携・協働を踏まえて歴史的に明らかにすることである。このことを明らかにするために,舞岡公園建設計画策定までの期間,計画策定後から開園までの期間,開園後から現在までの期間のそれぞれにおいて,行政と市民がどのように行動し,連携・協働してきたのかを調査した。当初,市民による公園管理は,趣味・嗜好に基づいた私的な活動と見られていたが,公益団体(FGF)から助成を得られたことによって一定の公益性が認められるようになった。その後も,活動を地域や社会全体に開いていくこと,管理運営体制の透明性を高めること,認定NPO 法人を取得することなどを通じて,公益性を維持・向上させている。いくつかの課題が残されているものの,舞岡公園は,①市民と行政とが連携・協働して,②谷戸の原風景や生態系を維持・保全し,③どのような市民でもそこでの農作業の体験や農文化の学習などに参加し,さらには公園の管理運営に携われるという3点を備えた稀有な公園となっている。

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