停滞型周辺都市における都市再生の主体要件 : 大阪府摂津市を事例として

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  • テイタイガタ シュウヘン トシ ニ オケル トシ サイセイ ノ シュタイ ヨウ
  • Subjective Factors Affecting Urban Renewal in a Stagnant Satellite City

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大阪市を母都市としてその周辺には,30に余る,いわゆる衛星都市群が蛸集する。これらの周辺諸都市は母都市との間において,機能的補完関係をもって分業的に並立するとともに,相互に激しい都市間競争に晒されている。本報告でとりあげる大阪府摂津市は淀川右岸の,いわゆる北摂7市の1つとして周囲に吹田,茨木,高槻など都市的水準において高位置を占める都市群に囲繞され,近年,これら諸都市との競合関係の中で,相対的な停滞性を次第に顕在化させてきた。行政,市民のいずれのレベルにおいても,一種の危機感が蔓延し,それへの対応を求める声が近時急速に盛り上がってきた。1987年,市長の諮問機関として「摂津市経済活性化懇談会」が設置されるにいたった。懇談会はその討議資料の作製を行政を介して,「関大都市問題研究会」に委託した。当研究会は1988年,1989年の両年にわたり,それぞれ性質を異にする2つの調査を実施した。本報告はこれらの調査結果を素材として当研究会が独自の問題意識と分析視角に基づき主題の追求を試みたものである。

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