中国の大学日本語専攻者のキャリア形成を考える授業実践 : 一貫性のあるキャリア・ストーリーの構築を目指して

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タイトル別名
  • Action Research on Japanese-major Student's Career Development: Constructing a Consistent Career Narrative

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抄録

本稿は,中国の大学日本語専攻者のキャリア形成に寄与する教育実践についての報告である。実践は,「日本語専攻者である自己を再構成する」というキャリア形成の理念のもとに,対話を通じて「日本語専攻者である私と/の〇〇」というレポートを執筆するものであった。そこで,受講生である費さん(仮名)のレポートにおいて観察された自己と日本語専攻との関係についての記述の変化を捉えるべく,レポートの改稿プロセスとその要因について分析した。分析・考察の結果,日本語専攻者のキャリア形成において,モデル・ストーリーから解放され,自分なりのキャリア・ストーリーを形成させることの重要性が示唆された。以上の考察を踏まえ,学習者に現在の自分と未来の自分との間に一貫性のあるストーリーを創出させる教室活動をデザインすることが,キャリア形成に寄与する言語教育であることを主張した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050850092160229248
  • NII論文ID
    120006917870
  • NII書誌ID
    AA12600532
  • HANDLE
    10086/70009
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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