富士山麓におけるトウヒツヅリヒメハマキ(Epinotia piceae (Isshiki))の大発生とその後の個体数変動

書誌事項

タイトル別名
  • Outbreak and subsequent population dynamics of Epinotia piceae (Isshiki) on the northern side of Mt. Fuji
  • フジ サンロク ニ オケル トウヒツズリヒメハマキ(Epinotia piceae (Isshiki))ノ ダイ ハッセイ ト ソノゴ ノ コタイスウ ヘンドウ

この論文をさがす

抄録

2001年に富士山麓で大発生し、シラビソ人工林に大きな被害を与えたトウヒツヅリヒメハマキのその後の個体数の変動を、幼虫と成虫について2004年~2014年の間調査した。2001年の大発生後、本害虫個体数は急減し、2004年には僅かとなった。2009年まで個体数は低密度で推移したが、2010年から増加を開始し、2012年にピークとなった。調査林分別に見ると、ピークは2011年~2013年の間であり、林分により年単位で異なっていた。その後個体数は減少し、2014年には低密度となった。トウヒツヅリヒメハマキは8~12年の周期で増減を繰り返している可能性がある。2013年には山形県蔵王の地蔵山で本害虫の大発生があり、このことから、富士山と地蔵山を含む広い範囲でトウヒツヅリヒメハマキの個体数の増減が同調している可能性が考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ