ESD 自然学校における子どもを対象とした短期自然体験活動の教育効果に関する一考察 : 非認知能力に着目して

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  • The study of educational effects for child of short-term nature experience activities at ESD Nature School : Focusing on Noncognitive Skills

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抄録

近年日本においても、子どもがより良い人生の歩みや将来の子どもの成功への期待をするものとして、「非認知能力」が注目されている。本研究では、子どもを対象とした短期自然体験活動の教育効果に関して、社会的スキルとGrit-s(やり抜く力)尺度を用いて、非認知能力への影響を明らかにすることを主たる目的とした。 対象キャンプは、鹿児島大学農学部附属演習林に隣接し、垂水市と鹿児島大学が提携しているESD 自然学校を中心に行われた「第39回わかたけキャンプ」とし、小学生44名を調査対象とした。 その結果、短期間の自然体験活動において、子どもたちの社会的スキルに変化は見られなかったが、非認知能力の一つである、Grit-s が向上する可能性が示された。さらに、今回のキャンプに関して、子どもたちは短期間であっても、他者との協力体験としての自然体験活動と認識しており、そのことが、今回のGrit-s や下位尺度である根気や一貫性の向上に影響したと考えられ、短期間の自然体験活動おける教育効果の一側面が示された。

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