アオジソ「愛経3号」における栽植密度、施肥量の違いが生育、収量に及ぼす影響及び普通栽培の適応性

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of planting density and fertilization on growth, yield, and adaptability of perilla variety ‘Aikei 3 go’ cultured in the field
  • アオジソ 「 アイケイ 3ゴウ 」 ニ オケル サイショクミツド 、 セヒリョウ ノ チガイ ガ セイイク 、 シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ オヨビ フツウ サイバイ ノ テキオウセイ

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抄録

愛知県と愛知県経済農業協同組合連合会が共同開発した、低温期の施設栽培に適するアオジソ品種「愛経3号」の栽培特性を解明するため、2から6月に収穫する促成栽培における栽植密度及び施肥量、併せて、主に6から9月に収穫する普通栽培に対する適応性を検討した。1 栽植密度について、1a当たり960株、800株、640株の3水準を設けて検討した結果、3水準とも葉の品質は同等で、単位面積当たりの収量が多く、草丈も800株とは有意差は認められず栽培期間にも影響を及ぼさないと考えられるため、960株程度の密植が適すると考えられた。2 施肥量について、標準区、半減区、倍増区の3水準を設けて検討した結果、標準区で葉の品質が良く、収量及び養分吸収量が最も多かったことから、1a当たり窒素成分量2.3kg程度の標準施肥量が適すると考えられた。3 普通栽培について、現在普及している「愛経1号」と比較して、葉の品質が同等で、生育が早く、同一期間での収量が多いことに加え、シソ斑点病に抵抗性を有することから、適応性があると考えられた。また、普通栽培では促成栽培時と同様な栽培特性が認められた。今後、「愛経3号」を普通栽培に導入する場合は、現地での評価を確認する必要があると考えられた。

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