アザラシ被害対策として定置網の金庫網入口に設置した格子網に対するサケの行動
書誌事項
- タイトル別名
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- Behavior of salmon toward seal-exclusion mesh
- アザラシ ヒガイ タイサク ト シテ テイチアミ ノ キンコ アミイレグチ ニ セッチ シタ コウシモウ ニ タイスル サケ ノ コウドウ
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説明
近年,アザラシによるサケ定置網への漁業被害を減じるため,定置網の金庫網入口に格子網を設置する試みが行われているが,サケに対する影響の検証は十分ではない。そこで,サケの行動観察が容易な屋内の大型水槽で,網目の大きさや色の異なる格子網に対するサケの行動を観察した。その結果,網目一辺が16cmの格子網でサケの忌避行動は多くなる傾向が見られた。また,同じ網目一辺の長さでは白色と金茶色では通過率に有意差は認められないが,接近回数は金茶色で多かったことから,網目一辺18cm以上で金茶色の格子網を用いることでサケの入網率を高められると考えられた。ただし,網目が大きいとアザラシも侵入しやすいため,網目の形状の工夫や被害状況を考慮して設置する必要がある。
収録刊行物
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- 水産技術 = Journal of fisheries technology
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水産技術 = Journal of fisheries technology 12 (1), 17-22, 2019-12
横浜 : 水産総合研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050850412738089088
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- NII論文ID
- 40022165907
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- NII書誌ID
- AA12359338
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- ISSN
- 18832253
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- NDL書誌ID
- 030270753
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles