甘藷の長期生貯蔵を実現する空気調和技術の開発

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タイトル別名
  • Development of air-conditioning technology for long-term non-frozen storage of sweet potato

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説明

現在,焼酎醸造用甘藷は,一度蒸した後冷凍貯蔵されており,醸造の際には,再び蒸して解凍したものが用いられている。冷凍せずに生のままの状態で長期間貯蔵すること(以下,長期生貯蔵)が可能となれば,大幅なコスト削減が期待でき,風味の良い焼酎を造ることが出来る。一方,温度14℃,相対湿度95%が甘藷の貯蔵に適しているが,既存の貯蔵設備では,この条件のもとで環境を安定させることは困難である。そのため,本研究では,14℃の貯蔵設備内にて,貯蔵空間の空気を,食品添加物として使用され,湿度調整機能を有するプロピレングリコール水溶液(以下,調湿液)中にバブリング(気泡発生)することで高湿度に保ち,甘藷の最適貯蔵条件を実現する装置を開発した。焼酎醸造用甘藷の貯蔵試験結果から,既存の貯蔵設備に対する開発装置の優位性が明らかになった。

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