10~12世紀の東アジアにおける日宋貿易

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  • 10~12セイキ ノ ヒガシアジア ニ オケル ヒ ソウ ボウエキ
  • 10~12セイキ ノ ヒガシアジア ニオケル ニッソウ ボウエキ
  • Study of Japan–Song Dynasty China trade in East Asia — 10–12 century

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抄録

10世紀に成立した宋と日本の間には海商を媒介とした日宋貿易が出現した。従来日本史の立場から検討されてきたが,10~12世紀の東アジアの国際関係を理解するためには宋側の日宋貿易に対する姿勢を理解する必要がある。特に宋の中国統一と対外方針の策定が日宋貿易を安定化させたといえる。また,日本は延喜11年制において貿易管理の基本的制度を定めたが,それは9世紀の日渤外交をふまえたものであった。日宋貿易は単に貿易品を取引する経済的な関係ではなく,国家のイデオロギーを維持し,対外情報をもたらし,仏教という社会的価値観を補強するための交流手段として機能した。

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