Nurse-recognized Bed bath effect on the use of non-woven and cotton towels

Bibliographic Information

Other Title
  • 不織布と木綿タオルの使用における看護師が認識する清拭の効果

Search this article

Description

【目的】不織布と木綿タオルによる清拭の効果に対する看護師の認識を明らかにすることを目的とした。 【方法】A 大学看護学部の実習病院に勤務する看護師685人に留置き法にて質問紙調査を行った。調査内容は対象の属性、勤務病棟の看護配置、看護体制、清拭の効果の認識であった。清拭の効果の認識として看護技術のテキストに掲載されている「皮膚を清潔にする」など11項目について「ほとんど効果がない」から「とても効果がある」まで5件法で質問した。分析は「不織布のみ使用群」(以下、不織布のみ群)と「木綿タオルのみ使用群」(以下、木綿タオルのみ群)に分け各設問に対しχ²検定またはFisherの直接検定を行った。本研究はA大学研究倫理審査委員会の承認を得て、対象者に不利益のないことを説明し実施した(承認番号:R01-1)。本研究における利益相反はない。 【結果】回答があった556人(回収率81.2%)のうち「不織布 のみ使用していた283人」と「木綿タオルのみ使用していた107人」を分析した。対象の特徴は、両群ともに経験年数は10年以上が最も多く、不織布のみ群は109人(38.7%)、木綿タオルのみ群68人(63.6%)であった。看護配置は、不織布のみ群は7対1が278人(99.6%)と多く、木綿タオルのみ群は10対1が47人(45.2%)と多かった。清拭の効果の認識は、両群とも全身の観察・皮膚の清潔で90%以上が効果ありと回答し、次いで、爽快な気分、褥瘡予防、自動他動運動、リラックス、温熱効果、循環促進の順で高かった。温熱効果を除き、どの項目も不織布群の方が効果ありと回答した者の割合が高かった。また、皮膚の清潔、爽快な気分、褥瘡予防、リラックス、前向きな気分の5項目で統計学的有意差 (p<0.05)がみられた。 【考察】両群 ともに清拭 の効果の認識は同様の傾向があると考えられた。一方で、皮膚の清潔などに統計学的有意差がみられたが、不織布群は看護体制で7対1と回答した者の割合が高く、患者の重症度が影響していると推測された。 【結論】 看護師はどちらのタオルを用いても清拭の効果を認識していた。 皮膚を清潔にする、爽快な気分をもたらす、褥瘡予防ができる、リラックスした気分をもたらす、前向きな気分をもたらす、の5項目で統計的有意差が認められた。不織布のみ群の方が全体的により高く清拭の効果を認識している傾向にあった。 温熱効果のみ木綿タオルのみ群の方が効果を認識していたが、統計的有意差は認められなかった。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top