モンドラゴン協同組合企業体の挑戦と起業家育成教育 : 徳倫理が埋め込まれた人間中心のコミュニティ戦略

書誌事項

タイトル別名
  • Challenge of the Mondragon Cooperative Corporation and Entrepreneurship Education : Human-Centric Community Strategy Embedded with Virtue Ethics
  • モンドラゴン キョウドウ クミアイ キギョウタイ ノ チョウセン ト キギョウカ イクセイ キョウイク : トク リンリ ガ ウメ コマレタ ニンゲン チュウシン ノ コミュニティ センリャク
公開日
2021-03-25
資源種別
departmental bulletin paper
公開者
拓殖大学経営経理研究所

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説明

スペイン北部に位置するバスク地方の小さな町に本部を置くモンドラゴン協同組合企業体(MCC)は,世界でもトップクラスの事業高を誇る。MCCは「人間個々人の成長」と「地域社会の発展」を重視するが,この価値観には,1941年にバスク・モンドラゴン教区に赴任したホセ・マリーア・アリスメンディアリエタ神父の哲学が埋め込まれている。着任当時,貧困や飢えに苦しむ人々,教育を受けられない多くの子供たちを目の当たりにしたアリスメンディアリエタは,地域には雇用と教育の機会が必要だと考え,仕事に必要な技能教育を行う「モンドラゴン工科学校」を開設した。また,彼とその弟子たちは,働く人々が自ら管理でき,所有への参加ができる,労働者協同組合企業「ウルゴール」を創設した。その後,この活動は,モンドラゴンに拠点を置く多くの労働者協同組合企業の集合体であるMCCへと発展する。 MCC は特に教育を重視し,1997年にはモンドラゴン大学が設立されたが,2007年の世界金融恐慌により業績面で大きな被害を受けたことからMCC は変革の必要性を認識し,未来を担う若者への投資を決定した。その意思決定に従い,2008年,フィンランドのTiimiakatemia(Team Academy)の手法を導入したMTA(Mondragon Team Academy)がモンドラゴン大学内に設置され,起業家育成教育をスタートした。MTAでは,学生がチーム・アントレプレナーとして,そして人として学び成長する手段としてビジネスを捉えている。 このようなアリスメンディアリエタの価値観を継承するMCC の活動は,人間そのもの,そして人間が成長するための教育を重視するという特徴を持ち,倫理的側面からみると,それは徳倫理における卓越性を求める姿勢に一致する。

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