GDP 四半期速報をめぐる諸問題

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  • GDP シハンキ ソクホウ オ メグル ショ モンダイ
  • Various Problems of the GDP Quick Estimates in Japan

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抄録

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本論文では、GDP四半期速報を中心とした諸問題と改善への動きを記した。QEの発表は、諸外国に比べて遅い。「家計調査」を使っていることが大きいが、そのメリット、デメリットについて考察した。民間最終消費と民間企業設備投資については、世界でも珍しい需要側推計値と供給側推計値を統合する形で推計している。しかし、その統合比率は長年固定されており、実態を表さなくなっていた。新たに推計し直すとかなり小さくなっている。GDP 統計は改定幅が大きいことも問題となっており、1次QEから2次QE、2次QE から第1次年次推計、第1次年次推計から第 2 次年次推計へとそれぞれの段階でなぜ改定されるのか、そのギャップを小さくするにはどうすればよいかについて解説した。最後に、生産側QNA、分配側QNAについての検討状況について解説した。四半期別の可処分所得が公表されるようになるなど徐々に作業は進んでいるが、生産側QNA、分配QNAが発表されるまでには至っておらず、早期の発表が望まれる。

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