高等学校理科の課題~新学習指導要領を踏まえて

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タイトル別名
  • コウトウ ガッコウ リカ ノ カダイ 〜シン ガクシュウ シドウ ヨウリョウ オ フマエテ
  • High School Science Education Issues: Based on The New Course of Study

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説明

新高等学校学習指導要領では、社会の変化と高等学校の役割などを連関させながら、いわゆる「社会に開かれた教育課程」を実現するため、科目の改廃・新設を含むいくつかの変更がなされた。そこでは何ができるようになるか(育成を目指す資質・能力)、文中からは消えたが授業改善を目的とするアクティブ・ラーニングの趣旨を継承するどのように学ぶか(主体的・対話的で深い学び)、学校教育の改善・充実を期すための教育課程編成・カリキュラム・マネジメントや、それらの教育活動全体に対する評価の在り方などの見直しがなされた。ここでは高大接続の問題や地方創生に資する高等学校改革なども大きな柱と位置づけられている。これらは一連の教育改革の一つであるが、特に高等学校理科については「科学技術立国」日本の復権や「Society 5.0」を強く意識した理数教育の改善が求められている。そこで、本研究では、新学習指導要領にみる考え方や手法などについて、中央教育審議会答申並びにそれらに関連する教育課程部会、高等学校「理科ワーキンググループ」の議論や答申案などを検討し、その論理構造を明らかにする。その上で、どのように高等学校の理科教師たちが対応すればいいのかを具体的に検証し、社会変化の著しい世界の中で日本が果たしうる自然科学の教育としての高等学校理科の在り方を考察するものである。

収録刊行物

  • 科学/人間

    科学/人間 50 043-071, 2021-03

    関東学院大学理工学部建築・環境学部教養学会

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