自律的な動機づけは学業達成を促すか—メタ分析による検討—

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タイトル別名
  • Does autonomous motivation lead to higher academic achievement? : A meta‐analysis
  • 自律的な動機づけは学業達成を促すか : メタ分析による検討
  • ジリツテキ ナ ドウキズケ ワ ガクギョウ タッセイ オ ウナガス カ : メタ ブンセキ ニ ヨル ケントウ

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抄録

本研究の目的は、メタ分析によって自律的な動機づけと学業達成との関連の程度を明らかにすることであった。自己決定理論における動機づけ概念と学業達成の指標との相関係数を分析対象とし、包括的なレビューから82の相関係数を収集した。メタ分析の結果、非動機づけは学業達成と負の相関を示し、同一化的調整と内発的動機づけは学業達成と正の相関を示した。しかし、推定された母相関係数の値は小さいものであった。外的調整および取り入れ的調整と学業達成はほぼ無相関であった。自律性指標は学業達成と弱い正の相関を示した。母相関係数行列をもとにパス解析を行ったところ、動機づけの5下位尺度による学業達成の説明率は11%であった。本研究の結果から、自律的な動機づけは確かに学業達成と関連するものの、その関連の程度は弱いものであることが示唆された。

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