アイデンティティ危機としての中年期男性の職場不適応の事例—“職場への適応”から“生き方の模索”へ—

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タイトル別名
  • A Case of middle‐aged male with workplace maladaptation as an identity crisis — From “adaptation to workplace” to “grope a way of life”
  • アイデンティティ危機としての中年期男性の職場不適応の事例 : "職場への適応"から"生き方の模索"へ
  • アイデンティティ キキ ト シテ ノ チュウネンキ ダンセイ ノ ショクバ フテキオウ ノ ジレイ : "ショクバ エ ノ テキオウ"カラ"イキカタ ノ モサク"ヘ

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抄録

本稿は、昇進によるうつを呈した中年期男性のカウンセリングの過程を検討することを通して、中年期男性の発達課題としてのキャリアの問題、カウンセラーに求められる眼差し、会社のソトのカウンセリングの意義について考察することを目的とする。その結果、次の点について明らかとなった。

①職場不適応を通して、中年期の発達危機に向き合い、キャリア・アイデンティティの再体制化を行うこと。そのためには、②これまでの生き方の“囚われ”と向き合い、自己理解を深めて“生き方”を模索すること、①②を進めるために、③会社の“ソト”の場におけるカウンセリングによって、ライフサイクルを俯瞰した自己の観点から深めることことが重要である。

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