非行少年の教師観と学校生活に関する実証的考察

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  • ヒコウ ショウネン ノ キョウシカン ト ガッコウ セイカツ ニ カンスル ジッショウテキ コウサツ
  • An Empirical Study on Teachers’ Image and School Life of Juvenile Delinquents

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Abstract

本論は,少年院に在院中の少年に対してアンケート調査を実施し,これまでの友人関係や教師との関わりを中心にして学校生活における非行少年の対人意識や関係性を明らかにすることを目的とする。結果として,非行少年の多くが高等学校を中退しており,学業に対する意欲が低く,学業自体を放棄する傾向が認められた。また学校生活における逸脱行動と学業への退行との関連も認められた。友人関係に注目したところ,学校で知り合った友人が約4割を占めており,女子は男子とくらべて年上の交友が多いことが明らかとなった。また友人関係においては,男子とくらべて女子に承認欲求や空気感,そして不安感などが強くあらわれる傾向が認められた。最後に教師との関係では,その関係を3つのタイプに類型化し,理想の教師像を4つに類型化したところ,学校生活に対する無関心な傾向に対しては,友人関係や教師関係,そして学業に対する退行や孤独感など,その要因が重層的に影響を与えていることが明らかとなった。

非行少年

学校生活

教師観

identifier:SO007100010729

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