思春期の衝動分析 : 特に中学生のSzondi Test反応を中心に

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タイトル別名
  • シシュンキ ノ ショウドウ ブンセキ トクニ チュウガクセイ ノ Szondi Test ハンノウ オ チュウシン ニ
  • Impulse Analysis of Adolescence, Concentrating on the Junior High School student Szondi Test

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抄録

Szondi Testを活用しての非行少年を対象とした研究は多くあるが、非行のない思春期の人に対する調査研究は多くない。そこで今回は一般の中学生に対する研究を行った。その結果、中学生の心的衝動は、「依存的で甘えっ子な面を持っていて、対人接触は柔和で温かく、受動的で、積極性には欠ける傾向が見られる。そして自己の意思表出には抑制的で、むしろ周囲に迎合的で、大人しい態度でいる」という傾向を持っていることが明らかになっている。また男女別での検討では、「女子中学生は男子よりも、情愛欲求が満たされており、顕示的で、幼稚さを伴った顕示的行動をとり易く、精神的充足感もあるが、主体性は乏しい。そして移り気で新たな流行を求めて積極的に行動する傾向が目立っている」、一方男子中学生は、情愛欲求が満たされず、不満があっても顕示的な行動は控え目である。また自己中心的であり、対人関係では孤立しやすく不安に駆られて葛藤しやすい面があり、気分転換が女子よりも図りにくい面がある」といった傾向が明らかになっている。続いて中学男子少年と非行男子少年とも比較検討をおこなった。非行男子少年は、「中学生男子少年より積極的であるが、反社会的で攻撃的である。自己中心的であり、思いとおりにならないと些細な事に拘泥して、やる気を失くしやすい」といった傾向が認められる。

中学生調査

思春期の衝動

Szondi Test

男女別比較

非行群比較

identifier:KO002200000209

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