毛沢東『矛盾論』の構想に関する一考察 : 毛沢東の抗日戦争観を中心に

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タイトル別名
  • モウ タクトウ ムジュンロン ノ コウソウ ニ カンスル イチ コウサツ モウ タクトウ ノ コウニチ センソウカン オ チュウシン ニ
  • The Conception of Mao Ze-dong's On Contradiction

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抄録

毛沢東の『矛盾論』でいう“矛盾”は「闘争性」と「同一性」とをあわせもつものである。同時にこの“矛盾”概念で抗日戦争の当事者である日本と中国を捉えてもいる。その意味では『矛盾論』は抗日戦争期という時代が刻まれた書であるといえるだろう。もともとの『矛盾論』では、さらに遡ってソヴィエト期から抗日期までを貫く抗日民族統一戦線を見据える「闘争性」と同時に、「同一性」においては国共の統一戦線だけではなく、日本との連携をも見据えるものであった。本稿ではそうした『矛盾論』執筆当時の毛沢東の構想を検証するものである。

主要矛盾

同一性

闘争性

抗日民族統一戦線

ソヴィエト期

identifier:DB003700003031

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