中世叡山の戒律復興　：　律層恵尋の思想と国家観をめぐって

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  • チュウセイ エイザン ノ カイリツ フッコウ リッソウ エジン ノ シソウ ト コッカカン オ メグッテ
  • A Study on the Revival of Buddhist Precepts Movement at Ezan in Medieval Japanese History : Focusing on the Precept Monk Ejin's Thought and His National Concepts

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近年，中世の律宗・律僧に対する関心は高く，多くの研究が蓄積されているものの，いまだそれらの中心は叡尊・覚盛ら南都の戒律復興僧が占めていると言って良い状況にある。そこで本稿では，叡山の戒律復興運動に対する一考察を試みる。具体的には叡山における律僧集団である「戒家」の劈頭をなす，恵尋を主たる対象に据えるものであり，特に戒家の戒律思想が国家観念と結合していた点に注目したい。これは叡山の戒律復興運動を中世思想史の中に位置づけるための基礎作業である。

identifier:SK001600002365

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