『阿毘達磨大毘婆沙論』における種子の考察

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タイトル別名
  • アビダツマ ダイビ バシャロン ニ オケル シュシ ノ コウサツ
  • ‘Bija’ in the “Abhidharma-mahavibhasa-sastra”

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抄録

種子(bija) という概念は、唯識において因果の説明原理として極めて重要な意味を持つ。しかし種子という語自体は、唯識以前の経典や論書にも頻繁に見ることができるものである。本稿では、唯識という思想が形成される際の基盤となった説一切有部の代表的な論書である『阿毘達磨大毘婆沙論』を取り上げ、そこに表れる種子という語の意味内容について、唯識の種子の六義に照らし合わせながら考察していく。それにより唯識以前の、説一切有部における種子説の特徴を明らかにすることが本稿の目的である。

種子

大毘婆沙論

説一切有部

刹那滅

アーラヤ識

identifier:DB003900003073

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