人口減少化社会における持続可能な地域モデル構築のための基礎概念 : 移民との共生を可能にする「多様性」と「民族関係」

書誌事項

タイトル別名
  • ジンコウ ゲンショウカ シャカイ ニ オケル ジゾク カノウ ナ チイキ モデル コウチク ノ タメ ノ キソ ガイネン : イミン ト ノ キョウセイ オ カノウ ニ スル 「 タヨウセイ 」 ト 「 ミンゾク カンケイ 」
  • Basic Concepts to Construct a Sunstainable Local Model in the Population Reduction Society: ‘Diversity’ and ‘Ethnic Relations’ which Enable the Coexistence with Migrants

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抄録

日本では人口減少社会に入ったことが社会問題として認識され,その解決策の一つとして外国人労働者もしくは移民の導入が検討される可能性がある。世界的な人口推移や経済格差,政治的不安定を考慮するなら,日本が近い将来,移民政策を選択することもあり得る。移民問題は欧米で研究が進んでおり,日本の「多文化共生推進プラン」も欧米の動向を踏まえてのものである。民族多様性を実質的に意味する文化多様性の発想が,欧米諸国の移民政策の基本理念となっている。移民問題解決のためには「多様性」を再検討する必要がある。他方,日本の民族問題の特徴は,アジアモンゴロイド系の外国人との「民族関係」の形成の仕方にある。例えば,在日朝鮮人が民族性を隠すことなく日本人と良好な関係を結ぶことができるかどうかが課題になってきた。両民族が顕在的結合を実現することが,地域モデル構築の方向を示すものだといえよう。

人口減少

持続可能性

多様性

民族関係

identifier:BS004000008343

収録刊行物

  • 佛大社会学

    佛大社会学 40 55-62, 2016-03-20

    佛教大学社会学研究会

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