サボテンのトゲについての解説(形態と機能)
Bibliographic Information
- Other Title
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- Commentary on cactus spines
Description
type:解説
1450 種以上あるとされるサボテンは,その構造や形態は非常に多様であるが,すべてのサボテンは「トゲ座(areole)」と呼ばれるサボテン科特有の器官を有している.このトゲ座は短枝(short shoot: 枝が非常に短くなったもの)の一種であると考えられており,この部分から新しい茎節・葉・トゲ・トライコーム・花などが発生する.またサボテンの代名詞ともいえるトゲであるが,一部を除く大部分のサボテンはトゲを有しており,動物からの食害回避以外にも,光ストレスの回避,温度ストレスの回避,蜜の分泌,大気中水分の捕集,繋殖範囲の拡大など,多様な役割を担っている.本稿では,サボテンのトゲの形態や機能に関する基本的な事柄について解説する.本稿が国内におけるサボテンの研究推進の一助となれば幸いである.
Journal
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- 生物機能開発研究所紀要
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生物機能開発研究所紀要 21 50-63, 2021-03
中部大学生物機能開発研究所
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050851087322408576
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- NII Article ID
- 120007036386
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- ISSN
- 18807941
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles