大学生の肌の状態と食事摂取状況及び日常生活との関連

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  • ダイガクセイ ノ ハダ ノ ジョウタイ ト ショクジ セッシュ ジョウキョウ オヨビ ニチジョウ セイカツ ト ノ カンレン

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抄録

女子学生の9割以上がニキビで悩んでいて, その増悪因子として睡眠不足, ストレス, 不規則な食事などが挙げられている。大学生は, 初めての一人暮らしの開始や, 飲酒・喫煙が認められる年齢になること, アルバイトの経験など, 生活環境が大きく変化する世代あり, 食生活や生活状況の変化が肌の状態に反映される可能性が高い。本研究は, 学生の自己評価による肌の状態と食事摂取状況及び日常生活状況との関連性を明らかにすることを目的に,大学生にアンケート調査を実施し, 対象217 名を分析した。肌の状態は, 肌のトラブル(ニキビ, かさつき, 顔のかゆみ, 赤み, 頬・鼻の脂っぽさ)から3~4 段階で自己評価してもらい, 肌点数として点数化した。その結果, 自分の体型を「太っている」と思っている者は, 「普通」と思っている者よりも有意に肌点数が低かった(p<0.05) 。朝食を「毎日食べる」者は, 「ほとんど食べない」者よりも有意に肌点数が低かった。「家族が調理したものを食べる」者は, 「自分で調理したものを食べる」者よりも有意に肌点数が低かった(p<0.05) 。ストレスを「いつも感じる」者は, 「感じない」者よりも有意に肌点数が低かった(p<0.05) 。大学生の肌状態は, 自己の体型評価, 食事への自己管理意識, ストレスに対する向き合い方の影響を受けることが示唆された。

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