年金基金監査の規制

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  • ネンキン キキン カンサ ノ キセイ
  • Regulations for Auditing Pension Funds

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2012年2月に発覚したAIJ投資顧問株式会社による一連の事件は、社会に対して非常に大きなインパクトをもたらした。この事件には、多くの関係主体に損害を与え、またその責任の所在が構造的に分かり難いという特徴があり、「利害の線引き問題」としての側面と、「責任の線引き問題」としての側面から考察する必要が存在している。 そこで本稿では、以前の研究(中村[2003])において提示した、退職給付の財務報告における利害調整と信頼性付与の構造という分析フレームワークをベースにして、この事件を巡って生じた年金基金の監査の問題等について総合的な視点から考察する。 考察に際しては、公認会計士協会(JICPA)の公表物のほか、KPMGのモノグラフ「21世紀の公開会社監査(Bell et. al. [2005])における新たなリスク・アプローチによる監査手法の視点をとり入れて検討を行うこととしたい。

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