中国の土地所有制度

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  • チュウゴク ノ トチ ショユウ セイド
  • Land Ownership System in China

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抄録

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中国では、土地の所有権が国家所有権(全民所有権)と集団所有権(労働者集団所有権)の二種類しか認められず、いわゆる土地の公有制を実施している。中国の土地公有制は、旧ソ連の土地所有制度を見習ってつくられたものであるが、土地の国家所有と集団所有の2種所有制の並存を認める点で、ソ連を代表とする諸社会主義国家の中でも、特徴のある制度である。しかし、参考になる見本がないまま、中国政府が独自に築いてきたこの制度には、農村部における土地の所有、使用及び収用制度に多くの問題が存在している。特に土地の集団所有権の権利主体に関する問題は、もっとも中核的な問題である。土地集団所有権の問題を解決するには、①私有化、②国有化、③国家所有、集団所有、個人所有の並存、④現行制度の漸進的な改革などの改革案が出されている。本稿は、主に土地集団所有制の改革について、中国法学界の論争を考察し、問題の解決方法を探るものである。

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