四肢化骨核發育に關するレ線學的研究(後篇)

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  • 四肢化骨核発育ニ関スルレ線学的研究(後篇)

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前篇に於て,正常四肢骨化骨核の發育に關する總体的觀察の結果を述べたれども,本篇に於ては,更に其の形態的異常に就いて追及し,併せて化骨核發育を支配すべき諸條件並に各化骨核の相互的發育状態等に就きて考察せり。前後兩篇に於ける檢索に附隨して得たる知見の中にて主なるものを擧ぐれば次の如し。1.余の决定せる化骨核發現期及び融合期は例外なく男性よりも女性に於て早期なれども,化骨核の發現順序は兩性に於て異る場合あり。2.本邦人の化骨は12-13年迄は歐米人と伯仲又は僅かに遲延すれども,13-14年以後にありては歐米人を凌駕す。3.手部化骨核は爾他の四肢骨化骨核と平行的に發育す。4.假性骨端及び分裂化骨核は概して女性よりも男性に多く認められ,又其の孰れも同一人に於て手足兩部に示現せらるゝ傾向あり。5.稀有なる示現例として,大多角骨及び腓骨遠位骨端に副核の存在せるを認めたり。

新字体抄録:前篇に於て,正常四肢骨化骨核の発育に関する総体的観察の結果を述べたれども,本篇に於ては,更に其の形態的異常に就いて追及し,併せて化骨核発育を支配すべき諸条件並に各化骨核の相互的発育状態等に就きて考察せり。前後両篇に於ける検索に附随して得たる知見の中にて主なるものを挙ぐれば次の如し。1.余の决定せる化骨核発現期及び融合期は例外なく男性よりも女性に於て早期なれども,化骨核の発現順序は両性に於て異る場合あり。2.本邦人の化骨は12-13年迄は欧米人と伯仲又は僅かに遅延すれども,13-14年以後にありては欧米人を凌駕す。3.手部化骨核は爾他の四肢骨化骨核と平行的に発育す。4.仮性骨端及び分裂化骨核は概して女性よりも男性に多く認められ,又其の孰れも同一人に於て手足両部に示現せらるゝ傾向あり。5.稀有なる示現例として,大多角骨及び腓骨遠位骨端に副核の存在せるを認めたり。

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