痛みのあるがん患者の在宅療養における苦痛とセルフケア

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タイトル別名
  • イタミ ノ アル ガン カンジャ ノ ザイタク リョウヨウ ニ オケル クツウ ト セルフケア
  • Experience of suffering with cancer pain and self-care at home
  • <原著>

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本研究の目的は,痛みのあるがん患者の在宅療養における苦痛とセルフケアを明らかにすることである.痛みのある成人がん患者で,外来通院中の16名に面接を行い,得られた記述データを質的帰納的に分析した.痛みのあるがん患者の在宅療養における苦痛は,【痛み自体】,【痛みに伴う日常生活の悪化とその悪循環】,【腑に落ちない状況での痛みとの対峙】,【痛みによる喪失の悲嘆と予期的悲嘆】の4つであり,セルフケアは,《痛みを緩和させ,増悪を防ぐ》,《体力と体調を維持する》,《援助を引き出し,人的物的環境を整える》,《自分の置かれた状況を知り,合うものを識別する》,《現状に対する見方や考え方を変え,気持ちを支える》,《周囲に配慮し感謝して,時々の幸いを共に喜ぶ》の6つが明らかとなった.痛みのあるがん患者の在宅療養における様々な苦痛は,痛みの感じ方を強め,セルフケアを妨げるよう作用すると考えられる.在宅療養中の痛みのあるがん患者には,苦痛をやわらげセルフケア能力を高める専門的援助が必要である.

he purpose of this study is to identify the exoperience of suffering with cancer pain and self-care at home. Sixteen patients with cancer pain were interviewed at the cancer hospital outpatient unit. Interview data were transcribed descriptively and analy

source:Journal of School of Nursing, Chiba University

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