医学用語語源対話 Ⅳ

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タイトル別名
  • 医学用語語源対話(4)
  • イガク ヨウゴ ゴゲン タイワ 4
  • Dialogue on the etymology of medical term Ⅳ

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抄録

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江戸時代の国学者,本居宣長(1730-1801)は,伊勢国松坂出身で,町医者を開業していました。「家のなり なおこたりそね みやひをの 書はとむとも 歌はよむとも」と弟子に歌い,一生懸命医者として働きました。薬箱をぶらさげ歩いて往診し,薬を調合して販売する “歩き続けた" 在宅診療医です。この医療活動に宣長の学問生活は支えられていました。国学者としては,例えば「源氏物語」に共鳴できる心こそ日本人のこころであり,それを「もののあはれを知る」と表現しました。ひとの心を伝えるものとして「ことば」を重んじ,「こころ」と「ことがら」と「ことば」は一致するとするのが,宣長の学問の根底にある思想です。言葉を知ることが,心や出来事を知ることであり,その延長に声の文化の象徴である「古事記」研究があります。ことがらとしての医学,医療を深く理解するには,「ことば」の基である語源を学ぶことが重要です。今回は東日本大地震で国民の理解が乏しいことが明らかとなった放射線関連用語につき,語源学的理解を高めることにします。

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