「くらい(ぐらい)」の分布と意味の構文論的考察

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タイトル別名
  • クライ グライ ノ ブンプ ト イミ ノ コウブンロンテキ コウサツ
  • Study of the Distribution and Meaning of “kurai (gurai)" in sentence constructions

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説明

type:text

「くらい(ぐらい)」には、意味的に、おおよその数量や程度をあらわす「見積り」、また、「コーヒーぐらいなら」といった「評価」の意味を示す用法がある。しかし、意味はランダムに分化するものではなく、さまざまな構文環境によって作り出されるものであると考える。「くらい(ぐらい)」が文中のどの位置に現われるか、どんな品詞と結びつくか、どんな述語と関係するかは、文法現象として表面的な差ではなく、両者の意味的特徴に大きく影響を示していると考える。本稿では、副助辞/とりたて助辞といわれてきた「くらい(ぐらい)」をとりあげ、実例に依拠して考察をおこない、「くらい(ぐらい)」の本質的な機能を解明することを試みる1)。

source:Studies on humanities and social sciences of Chiba University

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