【書評】山下美紀『子どもの「生きづらさ」-子ども主体の生活システム論的アプローチ』(2012年)

書誌事項

タイトル別名
  • 書評 山下美紀『子どもの「生きづらさ」 : 子ども主体の生活システム論的アプローチ』(2012年)
  • ショヒョウ ヤマシタ ミキ 『 コドモ ノ 「 イキズ ラ サ 」 : コドモ シュタイ ノ セイカツ システムロンテキ アプローチ 』(2012ネン)
  • 【ショヒョウ】ヤマシタ ミキ 『コドモ ノ 「イキズラサ」 -コドモ シュタイ ノ セイカツ システムロンテキ アプローチ』 (2012ネン)
  • 【BOOK REVIEW】Book Review of YAMASHITA Miki's “ Uneasy to Live in Childhood "

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抄録

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本稿では、まず、本書(学文社、2012年、ISBN 978-4-7620-2312-5)を取り上げた理由、ならびに子ども研究の課題について概観する。次に、本書のねらいと構成を紹介して、本書の表題でもある子どもの「生きづらさ」について概観する。各種統計資料および先行研究や調査をもとに、現代の子どもが置かれる状況や子どもたちの特徴について、著者の知見を紹介する。次に、子どもの「生きづらさ」を分析するために、生活システムの視点を概観する。子どもを生活主体者として捉える視点、子どもの生活を総体的にとらえる視点を提供してくれる。その上で、中学生に対する質的調査や量的調査をもとに、新たな視点からいまの子どもが生活実態を見出すとともに、生活システムの変更条件との関連からみえる子どもの「生きづらさ」について見出している。最後に、分析結果について実践の視点から考察するとともに、今後の課題についてまとめる。

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