平成時代 : 音楽と神経科学の邂逅

書誌事項

タイトル別名
  • ヘイセイ ジダイ : オンガク ト シンケイ カガク ノ カイコウ

抄録

type:text

平成時代は、筆者にとって「音楽 (Music)」と「神経科学 (Neuroscience)」とが邂逅した時代である。なぜ、音楽と神経科学の研究は、平成時代に飛躍的に進展したのだろうか。本稿では、脳計測解析技術の進展と音楽家の脳、音楽神経科学会議の開催とブラームス研究所の設立、音楽家の身体運動科学研究の開拓、音楽リズム・拍子に関する神経科学研究の新展開、音楽の感動とグルーヴ感の神経科学研究を取り上げつつ、1990年代、2000年代、2010年代の各時代において、国内外でどのような音楽神経科学研究が世界を賑わせたのか、各時代の重要文献をレビューし、平成時代の音楽神経科学研究について概説する。最後に、平成時代の音楽神経科学研究史を踏まえ、次の音楽神経科学研究について展望する。

特集 平成が生んだもの、残したもの 招待論文

収録刊行物

  • Keio SFC journal

    Keio SFC journal 18 (1), 186-201, 2018

    慶應義塾大学湘南藤沢学会

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