書誌事項
- タイトル別名
-
- An Exploration of Disaster Literature of The 2011 Great East Japan Earthquake on The Message of Writers from the Disaster Area
- 3 ・ 11 ブンガク : ヒサイチ シュッシン サッカ ガ ツタエル モノ
この論文をさがす
説明
2011年に発生した大惨事東日本大震災、所謂3・11から2021年3月で十年になる。震災直後、川上弘美、多和田葉子、高橋源一郎などの作家が、地震やそれに伴った原発の災害と真剣に向き合い、次から次へと文学作品を発表した。そうした文学活動の影で、それらの創作に遅れること四年、岩手日報社の企画のもと、地元岩手県出身の作家12人による短編集『あの日から』が漸く結実し、出版された。多くの研究者に注目された冒頭の作家たちの作品に比べ、岩手県出身の作家たちによる短編集『あの日から』は、研究者に忘れられているのが現状である。 よって、短編集『あの日から』を考察の対象とし、作家たちの注目点に着眼し、そこから生じた課題や震災からの示唆など、それらの作家が伝えようとするメッセージを明らかにすることを拙稿の主旨とする。 一般の人々に比べ、以上の作家たちはもっと死者の声に耳を傾け、またその心が聞こえる。それらの作家が伝えようとする共通のメッセージは様々な愛と言えよう。また、死に切れず、彷徨っている魂の傷がどれほど深かったものか、死者の代わりに伝えようとする作者の意図も垣間見できる。
収録刊行物
-
- 比較日本学教育研究部門研究年報
-
比較日本学教育研究部門研究年報 17 6-17, 2021-03-25
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050851940007911168
-
- NII論文ID
- 120007125938
-
- NII書誌ID
- AA12816112
-
- ISSN
- 24352357
-
- HANDLE
- 10083/0002000202
-
- NDL書誌ID
- 032086159
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles