陸上競技選手における見た目の魅力及び顔の縦横比と競技成績との関連性

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タイトル別名
  • Association between facial attractiveness, FWHR and athletic achievement in track and field athletes
  • リクジョウ キョウギ センシュ ニ オケル ミタメ ノ ミリョク オヨビ カオ ノ ジュウオウヒ ト キョウギ セイセキ ト ノ カンレンセイ

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抄録

自転車競技,アメリカンフットボールなどの競技を対象に見た目の魅力と競技パフォーマンスとの関連性が報告されている。本研究では,大学陸上競技選手を対象に,見た目の魅力及びfacial width-to-height ratio(FWHR)と競技成績との関連性について検討した。本研究の対象者は,93名の大学陸上競技選手(男性42名,女性51名,年齢19.8±1.2歳)であった。競技成績から全国入賞以上を上位群,全国出場以下を下位群に分類した。魅力度は,対象者のことを知らない241名(男性124名,女性117名,年齢20.81±1.5歳)の評価者によって評価された。評価方法は,10 cmの直線を用いたVAS法で異性の評価を行った。対象者1人あたりの評価者の人数は32–37名であった。本研究の対象者の内,86名(男性40名,女性46名,年齢19.74±1.2歳)を対象にFWHRの計測を行った。FWHRは,横幅は左右の頬骨の位置,高さは上唇の上部から眉毛の下部の位置を,ImageJを用いて測定し,横幅と高さの比を求めた。短距離選手において,上位群が下位群に比べて魅力度が高い傾向にあった(p=0.053)。一方,長距離選手においては,下位群に比べて上位群で魅力度,FWHRともに有意に低かった(p=0.039, 0.047)。本研究の結果,短距離選手では競技成績が高い群で,見た目の魅力が高く,長距離選手では競技成績が低い群で,見た目の魅力とFWHRが高かった。

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