制度化された中間組織としての学校運営協議会の組織運営 : コミュニティ・スクールの地域連携教育活動に着目して

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タイトル別名
  • セイドカ サレタ チュウカン ソシキ ト シテ ノ ガッコウ ウンエイ キョウギカイ ノ ソシキ ウンエイ : コミュニティ ・ スクール ノ チイキ レンケイ キョウイク カツドウ ニ チャクモク シテ
  • Organisation and Management of School Management Committees as Institutionalised Intermediate Organisations : Focusing on Educational Activities of Community Schools in Partnership with Local Communities

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抄録

中間組織が存続し続けるためには,どのような組織運営が必要なのか.本研究の目的は,制度化された中間組織としてのコミュニティ・スクールの学校運営協議会に着目し,組織メカニズムの特徴を解明することである.中間組織としての学校運営協議会制度は,学校と地域と保護者の三者をつなぐ会議体であり,組織運営が制度化されているモデルである.「目的」「統制」「方法」の3次元から学校運営協議会の特徴を検討した結果,異なる目標を持つステークホルダー間では共通目標設定のために「共育」という新たな用語を使用し,再調整が行われていた.制度上の統制の主体は教育委員会であったが,運営ではオブザーバーとして教育委員会関係者は参加し,会議体を損なわないサポートを行っていた.また,「協働・責任分担方式」によって当時者意識の醸成が行われていた.組織マネジメントにおいては,校長はサーバントリーダーシップを行うことで,三者連携の対話が行われていた.重層的な「連携カリキュラム」による相互作用は,地域の新たな相互見守りという相乗効果も生み出していた.

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